似てるけど違うスポーツカーとスペシャリティーカーという車種

現在、国産の新車ではほぼ見ることができなくなりましたが、かつては車種の一つとしてスペシャリティーカーという存在がありました。外見はほぼスポーツカーの様なスタイルを持っていますが、スペシャリティーカーという存在は、純粋なスポーツカーとは少々違う一面を持っています。純粋なスポーツカーはエンジンを始めサスペンションなど足回りも含めて、まず走りの性能が優先されて生み出された車種と言えます。そしてそれを空力面からも実現する為、極めてスポーツカーらしい流線形のボディーが与えられています。また、エンジンや足回りなどの高い性能面から、車両価格も高価になることが一般的になっています。
ところがスペシャリティーカーでは、エンジンなどはある程度改変される場合がありましても、基本的には大衆車のエンジンを搭載しており、純粋なスポーツカー程の性能は無く、そのおかげで車両価格が比較的安いという恩恵がありました。そしてそのボディーにはスポーツカーのスタイルが与えられていますので、手軽にスポーツカーの雰囲気が味わえることが大きな魅力になっています。ミニバンの人気が高い現在ではあまり見ることがない車種でありますが、かつてはそんな車種で一般道が溢れている時もありました。